現役弁理士が感じる仕事のやりがい・魅力5選。知財部員との違いも解説

弁理士のやりがい・魅力5選

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弁理士は一般に知名度がそれほど高くなく、その仕事は専門的です。

そのため、弁理士のやりがい・魅力について知っている人が少ないのが現実です。

このページでは、現役弁理士だからこそ分かる仕事のやりがい・魅力を説明してます。

これらのやりがい・魅力にどれだけ共感できるかで、あなたが弁理士に向いているかどうかが分かります。

弁理士を目指そうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

弁理士のやりがい・魅力5選

弁理士イシワカが考えるやりがい・魅力は次の5つです。

ひとつ注意として、ここで言う弁理士とは特許事務所(または法律事務所)で働く弁理士のことです。

弁理士の中には知財部で働いている人もいて、特許事務所の弁理士とは仕事内容が大きく異なります。

「特許事務所と知財部はどう違うの?」という方は、下記の記事をどうぞ。

お金を稼ぎながら最新技術に触れられる

科学技術

弁理士が扱う特許出願の対象は、これまで誰も知らなかった新しい発明です。

弁理士をしていれば、仕事をしながら最新の発明を発明者から教えてもらうことができます。

知的好奇心の旺盛な人にとってはとても魅力的に見えるのではないでしょうか。

最新技術に触れられるのは研究職なども同様ですが、弁理士が担当する技術の範囲はそれよりもずっと広いです。

ひとりの弁理士が様々な技術分野を担当している場合は多く、例えば、化学と機械、電気と生物など全く異なる分野を兼任することも可能です。

もともとの専門分野ではなくても、興味を持って知識を収集できる人に弁理士は向いていると言えます。

成長を実感できる機会が多い

弁理士は、特許出願などの原稿を作成するのが主な業務で、原稿完成後にクライアントや上司からフィードバックを受ける機会が多くあります。

最初のうちは誰でも修正だらけで返されますが、書き方が分かってくると修正量が徐々に少なくなっていきます。

全体的な出来が良いと、褒められることもあるかもしれません。

また、昔書いた原稿を引っ張り出し、今の原稿と比べると、その違いに成長具合を実感することができるはずです。

原稿の質が向上してきたら、次は原稿の作成時間を短縮することを目指す段階に入ります。

1件にかかる時間が短くなったり、一カ月に書ける原稿の件数が増えてきたり、目に見える形で自分の成長が分かります。

日々確実に前進しているという感覚は、仕事のモチベーション維持のために重要だと思います。

実力次第で高年収を得られる

給料袋に入ったお金

弁理士が勤める特許事務所では実力主義・歩合制を採っているのが一般的です。

つまり、個人の売上げに応じて年収が決まってきます。

実力をつけて仕事量が増えるにつれ、年収を伸ばしていくことができます。

実力次第では、固定給で働く会社員よりも高収入を得るチャンスは十分にあります。

上昇志向の強い人にとって、収入面でのメリットは大きいと思います。

仕事量の調整が効きやすい

一定量の仕事が自動的に割り振られる会社員に比べて、弁理士は仕事量の調整が効きやすいです。

前述したように特許事務所は歩合制が普通ですので、必要な収入の分だけ働いて、仕事量をセーブすることも可能です。

逆にバリバリ働きたいのであれば、たくさんの仕事を振ってもらうこともできます。

もちろん周囲の都合との調整がありますので、常に自分の希望が通るわけではありませんが、弁理士はワークライフバランスを比較的とりやすい職業と言えます。

テレワークしやすい

テレワーク

近年の感染症蔓延に伴って、様々な業界でテレワークが広まってきました。

弁理士はひとりで行う書類作成業務が多いため、比較的テレワークがしやすいです。

デスクワークの他に出願原稿のための打ち合わせなども必要ですが、ウェブ面談で間に合う内容であればリモートで行うこともできます。

業務の性質上、リモートでもそれほど支障が出ませんので、感染症の終息後もリモートワークが認められる傾向は続くと思われます。

知財部員のやりがい・魅力

弁理士のやりがい・魅力を説明しましたが、共感できたでしょうか?

「自分には合わないな」と思った方は、特許事務所よりも企業の知財部で働くのが合っているかもしれません。

知財部員は、特許事務所の弁理士と同じく知的財産に関する業務に従事しますが、働き方はだいぶ異なります。

特許事務所の弁理士とは異なる、知財部員のやりがい・魅力を説明します。

特定の技術分野を深く掘り下げられる

ルーペ

特許事務所の弁理士が様々な技術分野を担当するのに対し、知財部員は自社の技術分野に専念することになります。

具体的には機械メーカーから機械工学中心、化学メーカーなら化学中心といった感じです。

分野が狭くなる分、より深く知識を追求することができます。

また、社内には技術に詳しい社員が大勢いるはずですから、技術の勉強するには最高の環境です。

自社製品に愛着が持てる

特許事務所の弁理士はクライアントの発明を取り扱うのに対し、知財部では自社の発明が業務の対象です。

自然と自社製品への愛着が沸き、知財業務を通じて自社製品を守るモチベーションが高まります。

チームで目標達成する醍醐味がある

オフィスにいる人々

特許事務所の仕事は個人プレーの要素が強く、一方、知財部は他の部員と協力して仕事を進める機会が多いです。

複数人が協力することでひとりでは難しい大きな目標を達成することができます。

個人プレー、チームプレーの要素のうち、どちらを重視するかは職場選択の上で大きなポイントになるでしょう。

業務の幅が広い

特許事務所では知的財産権を取得するための権利化業務がほとんどですが、知財部はもっと業務範囲が広いです。

具合的には、侵害調査などの調査業務、ライセンス交渉・権利行使といった権利活用業務などを担当する機会が多くあります。

ただし、部内での分業化が進んでおり、業務の種類別に担当者を固定している会社もあるので、その点は注意が必要です。

経済的に安定できる

バランスが取れている状態

知財部員の給与は、固定給であるのが普通です。

会社の業績によって給与が左右される可能性はあるものの、歩合制の特許事務所に比べると安定していると言えます。

給与面は、特許事務所と知財部の間で特に大きく異なるポイントです。

弁理士になるには?

弁理士になるには弁理士試験に合格して、所定の研修を修める必要があります。

詳しくは下記の記事で説明しています。

ただし、弁理士でなくても特許事務所で働くことは可能です。

弁理士資格のない人は、弁理士の監督の下で補助者として業務に従事することができます。

仕事への適正を見極めるために、弁理士試験に取り組む前に特許事務所に就職するのもよいと思います。

特許事務所の仕事内容

特許事務所の弁理士は、クライアントからの依頼に応じて特許出願などの代理をするのが主な業務です。

下記の記事で仕事のフローを詳細に説明しています。

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