【経験者が教える】知財部転職の志望動機の作り方と面接対策

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企業の知財部に就職したくてエントリーシートを書いている方。

めでたく書類選考を通過して面接を控えている方。

志望動機がまとまらなくて困っていませんか?

知財部で働きたい気持ちはあっても、それを上手く言葉にできなかったり、正直に書けない事情があったりすると思います。

知財部に転職した私の経験に基づいて、合格できる志望動機の作り方を伝授します。

この記事を読むと、書類選考・面接を突破できる志望動機を作れるようになります。

目次

知財部の志望動機

空を見上げる人

そもそもなぜ就職・転職において志望動機が問われるのでしょうか?

それは志望動機が仕事に対するモチベーションを反映するものだからです。

採用担当は、確固たる志望動機を持った求職者を評価します。

なぜならそのような人は

  • 意欲的に働き、自社の利益に貢献してくれる
  • 職場環境によい影響を与えてくれる
  • 末永く自社に勤めてくれる

ことが期待できるからです。

志望動機に正解はなく、本来はどのような動機で志望しても自由です。

しかし、選考である以上、採用担当に評価されなれけば意味がありません。

以下では、評価される志望動機の考え方を経歴ごとに説明していきます。

知財未経験者の場合

知財未経験者の場合は、知財業界のどこに魅力を感じるのかを示すことが大事です。

あくまでも例ですが、次のような回答パターンが考えられます。

常に最新技術に触れることができる

科学技術への関心の高い人がこの回答をすることが多いです。

知財部では特許取得に向けた業務を行いますが、その対象となる発明は最新の開発成果です。

知財職は、エンジニアの次に最新技術に早く接することができる職ですので、納得できる回答でしょう。

ただし、定番なだけに印象が薄くなりがちなのが気になります。

オリジナリティを出すために、

  • 自身の経験・習慣で説得力を持たせる(科学雑誌を購読している、自主ゼミで○○を研究していたなど)
  • 応募先の技術に特に関心があること述べる

といった工夫を考えてみてください。

理系の専門知識を活かせる

理系が就ける仕事を探して知財部にたどり着いたという人は多いと思います。

確かに知財部は理系の専門知識を活かせますが、それだけでは志望理由としては少し弱いです。

なぜなら知財部の他にも、研究職、公務員(技術職)、教員、科学ライターなど選択肢は様々だからです。

より具体的に、専門知識を活かしてどのような仕事をしたいのかを掘り下げてみましょう。

下記の記事で知財部の仕事内容を詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

発明者と会社の利益を守ることを通して社会貢献できる

知財業務は、発明を他社に真似されないようにするなど、発明者と会社の利益を守ることを目的としています。

これにより、発明者は意欲的に研究開発に取り組めるので、会社は質の高い製品を提供することができます。

その結果として世の中全体に利益がもたらされます。

奉仕精神の高い人にとっては、社会貢献できることは大きなやりがいと言えるでしょう。

特許事務所出身者の場合

特許事務所出身者であれば、特許事務所ではなく知財部で働きたい理由がポイントです。

知財部には特許事務所と比べて

  • 業務の幅が広い
  • チームでの仕事が多い

といった特徴があります。

実際に特許事務所からの転職者に話を聞くと、この2つの理由がよく挙がります。

他に勤務条件に関する違いもありますが、これらは業務内容ではないので志望動機にはなりにくいです。

知財部と特許事務所の違いを詳しく知りたい方は下記の記事をどうぞ。

知財部出身者の場合

知財部出身者が別の会社の知財部に転職する場合です。

部署は同じなので、会社間の違いから志望動機を考えていきます。

  • 前の会社でできない業務をやりたい
  • 応募先の製品・技術に関心がある

などのパターンがあります。

具体的な志望動機を練り上げていくには企業研究が欠かせません。

企業情報は

  • 会社四季報、業界地図などの書籍
  • 会社のウェブサイト
  • 特許情報

などで入手してください。

特許情報については特許庁のJ-PlatPatで検索できます。

検索項目に「出願人/権利者/著者所属」を指定して会社名を入力し、検索してください。

ヒット数が多すぎる場合は検索オプションから日付指定を行って数を絞ります。

まとめ

経歴ごとの志望理由のポイントをまとめます。

  • 知財未経験者→知財業界を志望する理由
  • 特許事務所出身者→特許事務所ではなく知財部で働きたい理由
  • 知財部出身者→応募先の会社を選んだ理由

ただし、上記はあくまでもポイントです。

例えば、応募先の会社を選んだ理由はどの経歴であっても答えられるように準備する必要があります。

面接対策

面接を受ける求職者

ここからは面接対策を説明します。

面接の回数は会社によって異なり、知財部のメンバーによる面接、役員面接などがあります。

しかし、私の経験から言って、面接ごとに個別に対策する必要はありませんでした。

どのフェーズの面接であっても以下の心構えを押さえておいてください。

面接の心構え3選

提出書類の内容を確認しておく

提出した履歴書・職務経歴書はコピーを取るなどして内容を控えておいてください。

面接時に同じ質問をされることがありますので、矛盾した回答をしないようにするためです。

「そんなことにはならない」と思っていても、何社も応募していると何を書いたかが分からなくなることがあります。

面接前には書類を読み返し、内容を確認しておきましょう。

会社に利益を提供できることをアピールする

面接を受けていると、つい自分中心の視点になりがちではないでしょうか?

仕事のやりがい・自己実現は確かに大切ですが、面接官はその先にある「応募者が会社に利益をもたらしてくれるか」によって合否を判断します。

相手からの見え方を考えて臨めば、同じ趣旨の回答をしても面接官に与える印象が大きく変わるはずです。

今の勤務先の批判を控える

転職者のほとんどは今の勤務先に何かしらの不満があると思います。

しかし、面接の場で勤務先を批判してしまうと、

  • すぐに他人のせいにする他責思考の人ではないか
  • 転職しても不満があると辞めてしまうのではないか
  • 周囲の人に悪影響を与えるのではないか

といったマイナス評価につながります。

転職後にも本心を隠すべき場面はありますので、訓練と思って意識してみてください。

オンライン面接も想定しておく

コロナ以降、ZOOM、Skypeなどのオンラインシステムで就職面接が行われることが増えてきました。

オンライン面接は対面の面接とは異なる点が多くあります。

オンライン面接で気を付けたい点は次のとおりです。

  • 安定したインターネット回線を確保する
  • イヤホンマイクを準備する
  • Webカメラを目線に近い高さにセットする
  • 背景を綺麗にする
  • 光量が足りない場合はデスクスタンドを用意する
  • 通常の面接と同じレベルで身だしなみを整える(上下スーツ)
  • 緊急連絡先を手元に準備する
  • 家族がいる場合は面接中に静かにしてもらう
  • 声・動作は通常の面接よりも大きめにする

面接の想定質問集

FAQ

最後に、私が知財部の採用面接を受けた経験から実際に訊かれた質問を紹介します。

オーソドックスな質問にはスムーズに答えられるように事前準備しておきましょう。

  • 1分程度で自己紹介をしてください。
  • 大学・大学院での研究内容は?
  • 現在どのような業務をされていますか?
  • 当社を志望する理由は?
  • 当社で担当したい業務はありますか?
  • 人前で話すのは好きですか?
  • 残業はできますか?
  • ストレスには強い方ですか?
  • 海外転勤は可能ですか?
  • 工作などの経験はありますか?
  • 希望年収は?/入社が決まった場合、当社規定で年収○○〇万円程度となりますが、いかがですか?
  • 趣味は何ですか?
  • 最後に何か質問はありますか?
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