この記事は、LECの弁理士講座を受講して合格した弁理士が書いています。
LECに次ぐ大手で、弁理士講座を提供する資格予備校と言えばTACでしょう。
TACでは毎年多くの弁理士試験合格者を輩出しています。
「TAC弁理士講座を受けたいけど、評判が気になる」という方のためにTAC弁理士講座の情報を紹介します。
また、元LEC受講生の立場からTACとLECの違いについてもコメントしています。
TAC弁理士講座の評判・口コミ
TAC弁理士講座受講生からの評判をまとめました。
講師と教材の項目に分けて見ていきましょう。
講師の評判・口コミ
齋藤晶子講師について
難しいことよりも基本的なことをしっかり覚えましょうという教え方をするように感じました。
引用元:https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_2019zadannkai03.html
私が齋藤先生の講義で良かったなと思うことは、齋藤先生は受講生の意見を取り入れて講義をドンドン良くしていく工夫をしてくださるのがすごく良かったなと思っています。
講義に問答を取り入れたり、テキスト以外にも参考になる資料を配付してくださったりとか、論文の授業では、受講生の答案を比較するというような独自の試みもやってくださり、そのような試行錯誤がすごく良かったなと感じました。
論文の講座であっても短答の知識を問う問答をしていただくなど、すごく講義を工夫してくださる印象がありました。
引用元:https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_2019zadannkai03.html
あと、講義そのものは、先生ご自身がすごく条文の知識が豊富でいらして、条文を縦横無尽に説明してくださる印象がありました。
独自の資料をご用意してくださったところが非常に分かりやすかったと思います。
引用元:https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_2019zadannkai03.html
さらにもっと素晴らしいなと思ったのは、相談というか質問に対してものすごく丁寧に対応してくださります。
講義終わりで大変お疲れのところをすごく長く付き合ってくださったので、本当に感謝しかないですね。
小松純講師について
弁理士試験は覚えなくてはいけないことがたくさんあり、その覚えなくてはいけないことの中にも重要さの度合いがそれぞれ違うと思います。その優先順位というか、全部覚えなくてはいけないですが、ここは特に重要とか、その優先順位を明確につけてわかりやすく言ってくださるので、そのような意味で効率的に知識のインプットができたかと思います。
引用元:https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_2019zadannkai03.html
講義の終わりとかに「今日はここまでこういう内容をやりました。次の講義の時はここからここまでやります」ということを明確に言ってくださるので、復習・予習をやり易かったです。
引用元:https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_2019zadannkai03.html
小松先生も相談に行くと、試験問題とか条文だけではなく、人生相談みたいなところまで(笑)。
https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_2019zadannkai03.html
過去にこんなことを相談してきた人もいるよとか、どんな相談でもしていいよということをおっしゃっていただき、非常に相談しやすい先生でした。
元LEC受講生からのコメント
TACのメイン講師は2人ということで、大勢の講師が在籍しているLECとは異なります。
個性の強いLEC講師陣に比べて、TACでは比較的オーソドックスなスタイルの講義が行われているようです。
インタビューに答えた合格者はいずれも通学コースだったようですが、その口コミから、講師―受講生の間のつながりの強さを感じました。
最近流行っているオンライン講座で一人で学習するより、「直接講師と質問したい」、「周りの仲間と一緒に勉強したい」という方とは相性がよいと思います。
教材の評判・口コミ
TAC弁理士講座のおすすめテキストを合格者が紹介しています。
「短答⇔論文ハイブリッドテキスト」(現:基本講義テキスト逐条編)が特に良かったかなと思っています。
引用元:https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_2019zadannkai04.html
(中略)名前の通り、短答と論文両方に必要な情報を、1冊にまとめたテキストです。
私は短答の時の勉強としても論文の時の勉強としても、知識が抜けないように気をつけていました。
当然、論文の学習時も短答的な論点に気をつけていたのですが、そこをこの1冊で全部できるのと、講義の中でどこが重点かをかなり詳しく説明していただいているので、その重要な点だけを、しっかり短期間で再度チェックできるところが非常に役に立ったと思っています。
「短答⇔論文ハイブリッドテキスト」です。私はどのように使っていたかというと、分冊して講義1回分ごとに綴じて、通勤時に音声を聴きながら1講義ごとに聴いたりして使っていました。
引用元:https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_2019zadannkai04.html
これが短答・論文・口述の全部のインプットの基本になりますので、これをベースに勉強して足りないところは青本を読むという勉強をしていました。
「論文要点集」です。本当は「短答⇔論文ハイブリッドテキスト」が一番オススメだったのですが、重複すると思い、「論文要点集」にさせていただきました。
引用元:https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi/benrishi_2019zadannkai04.html
去年の、短答を受かった年の論文は、趣旨の理解がとても追いつかなかったので、今年受験する時に趣旨や判例の知識を少し強化しようと思って、そのためにこの「論文要点集」をすごく使っていました。
元LEC受講生のコメント
合格者の間では短答⇔論文ハイブリッドテキスト(現:基本講義テキスト逐条編)が非常に好評のようです。
網羅性の高いテキストで、LECでは短答アドヴァンステキストがこのテキストに対応します。
ひとつのトピックを勉強するのに、あれもこれもと参照するよりも圧倒的に効率よく勉強できるはずです。
ちなみに、これらのLEC、TACのテキストはどちらも講座とのセット販売であり、残念ながら単体では販売されていないようです。
このようなオールインワンのテキストがあると、複数のテキストを見比べなくてもよいので、勉強がはかどります。
受講生のTweetではエレメンツシリーズが好評でした。
エレメンツは入門講座で使用されるテキストで、単体で購入することもできます。
書店で立ち読みしてみましたが、ポイントがよくまとまって導入にはよいテキストだと思いました。
もうひとつのTweetは模試の(模範)解答に誤りがあるとのことでした。
事実がTweetされているとおりだとすれば、確かに誤りだと思います。
このようなミスは無くしてほしいところですが、弁理士試験の本試でも模範解答のミスが指摘されたケースがあるようですので、万全を期すのは難しいようです。
ちなみに本試にミスがあったとき、LECの宮口講師が指摘して特許庁が解答を変更しました。
TAC弁理士講座のコース
TAC弁理士講座では、初学者向けの講座と、学習経験者向けの講座があります。
さらに学習計画などに応じて複数の講座から選択できるようになっています。
通信(Web、DVD)または通学(教室、ビデオブース)を選択できるので、自身の生活スタイルに合わせて受講可能です。
具体的にどのような講座があるのかをざっくりと見ていきましょう。
詳しい情報はTACの公式サイトで確認してください。
初学者向けの弁理士講座
1.5年本科生 – 短答、論文をひとつずつ攻略
1.5年本科生は1年目に短答合格、2年目に論文合格を目指すコースです。
弁理士試験の受験生は社会人が多いため、合格するまでの平均受験回数は約4回と多めになっています。
仕事も頑張らなくてはならない人にとって「2年で合格」は現実的な目標と言えるでしょう。
1.5年本科生では、1日3時間を週1~2回のペースで受講することになります。
もちろん講義の他に自習する時間も考慮する必要があります。
8ヵ月本科生 – 目指すは一発合格
8ヵ月本科生は1年目に短答式試験と論文式試験のダブル合格を目指すコースです。
1日3時間を週2回受講するペースで学習します。
短答・論文を並行して勉強する必要があるので、勉強時間を確保できる人に合っています。
短答本科生 – 短答対策を着実に
まず、第一関門である短答試験に専念するコースです。
基礎から学習し直したい学習経験者にも最適です。
単科(インプット編、アウトプット編)
受講したい講義を単体で受講することが可能です。
多の予備校で勉強している学習経験者、独学者が補助的に学習したい場合にもおすすめです。
学習経験者向けの弁理士講座
上級本科生 – 短答、論文を控えた学習経験者向け
学習経験者が次の年に短答・論文試験のダブル合格を狙うコースです。
基礎ができている前提(短答35点以上が目安)なので、8ヵ月本科生よりも論文を重視したカリキュラムになっています。
論文本科生 – 短答合格者向け
論文試験を控えた学習経験者対象の講座です。
逐条編で条文知識を確認した後に論文講義と演習を集中的に行います。
口述重要論点整理
口述試験の出題される論点・条文を4回で集中的に学習する講座です。
TAC弁理士講座の特徴
短答⇔論文ハイブリッド学習
短答と論文を別々に勉強するのではなく、ハイブリッドで学習するのがTAC流です。
まず、体系編で法体系を大きく枠組みとして把握し、逐条編で細部まで学習していきます。
このときに短答知識と論文知識を一体として習得します。
ハイブリッド学習によって学習効率が高まり、知識をしっかりと定着させることができます。
独自の論文解法講義
論文対策でインプットしたことをそのままアウトプットするのはなかなか困難です。
そのため、TACではインプットからアウトプットに入る前に論文解法講義で論文の解法を学べます。
マニュアル化された論文作成プロセスを習得すれば「論文答案の書き方が分からない」ということもなくなるはずです。
デジタル論文添削システム
TACでは論文答案をデジタルで添削され、返却します。
このシステムによって添削内容が手書きよりも読みやすくなり、1週間の早さで添削答案を受け取ることができます。
2種類の成績表
TACの答練・模試の成績表には、個人別成績表と総合成績表の2種類あります。
個人別成績表では、自分の得点や順位など自分の実力を知ることができます。
総合成績表には、設問ごとの全受験生の正答率、得点分布、優秀答案、採点講評が載っています。
結果を今後の学習にフィードバックすることができ、答練・模試が受けっぱなしになりません。
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